PENTAX X-5 まとめ
先日、最寄のヤマダ電機に行った。そうしたら X-5 が 17,400円で売っていた。昨年の新発売の頃と比較すると、ほぼ半値にまで下がっている。当のユーザーである自分自身も、あまり良い写真を撮ってないので、価格下落に一役買ってしまったかも… (^^;;;
まず、今年の 8月に社名変更があった。今後は『PENTAX』という名前はブランド名としてのみ残る…ということになるだろう。PENTAX ブランドのカメラが新発売されることは、もう無いのかもしれない。。。
ここまで値段が安くなったのは、やぱりスペック的にイマイチだったから…ということになるんだろうけど、所詮コンデジだし。コンデジとしての適正価格に落ち着いた…と考えるのが妥当だろうなぁ。
ユーザーとして、不満だった点を挙げてみる。
・シャッター速度がイマイチ…
シャッター速度:
オート : 1/4 ~ 1/1500 秒
マニュアル: 4 ~ 1/1500 秒
1/2000 秒は欲しかった。やっぱり。
・撮像素子、デジタルファインダーがイマイチ…
電子ビューファインダー:約23万ドット
この解像度では、MF でのピント合わせは無理です。
モニター画面(約46万ドット)と同じ解像度があれば良かったのに。
撮像素子:1/2 33型 CMOS
前に使っていたオリンパスの FE-47 と同じぐらい(だと思う)。
・堅牢性がイマイチ:なんか、チャチっぽいのですよ。
夜空とか、動きの速い被写体(例えば雨とか)を撮るには、このスペックだと少し物足りない。が、そういう被写体は、どちらかと言えば特殊な部類に入るので、ユーザーである自分が高望みをしすぎた…というのが本当のところだと思う。
今度は、ユーザーとして満足だった点。
・手振れ補正には助けられた。
シェイク・リダクション:センターシフト方式
今どきのデジカメは凄い。シャッター速度 1/4 秒でも、
けっこうちゃんと写る。ただ、風に揺れる草木を止めることは
さすがに出来ないので、やはり何かボヤケタ写真にはなるけど。
・レンズは、ズームとしてはけっこう頑張ったと思う。
特に、画角レンジは凄いですよ。
開放絞り:
広角(W):f/3.1
望遠(T):f/5.9
単焦点レンズと比べると見劣りするが、
ズームとしては、けっこう明るいと思う。
焦点距離:4.0 ~ 104.0 mm (35mm 換算 22.3 ~ 580 mm)
光学ズーム : 26.0 倍
デジタルズーム:187.2 倍 (望遠鏡レベル:画質は荒くなる)
デジタルズームを使うと、ガリレオ衛星(木星の 4大衛星)が
写せる。これは本当に驚きました。
・コンパクトなのに超望遠
このカメラの一番の長所は、やはりこれに尽きる。
ファインダー付きなので、ポケットサイズではないけど、
デジイチの望遠レンズの大きさを考えれば、充分に小さい。
すぐに超望遠で撮れるので、背景をボカすのも簡単だった。
ところで、同じデジカメでもコンデジとデジイチでは『同じ画角でも焦点距離が違う』らしい。これは混乱するよなぁ。35 mm タイプのデジカメなら、焦点距離も全て『換算表記』の方が分かり易いと思うんだけど。
画質の良し悪しは、結局のところ『撮像素子』の性能によるところが大きい、ということがよく分かった。X-5 の作例を見て、ユーザーが購買欲をそそられないのは、ズバリそこでしょうね。
しかし、だからと言って『低スペックのカメラ』が駄目かというと、そんなことは絶対にない。 …とても大事な長所がある。それはね、どうすればもっと上手く撮れるか、ということを常に考えるクセがつくこと。写真を撮るというプロセスの中で、一番楽しいひと時が『アレコレ考えている時』だと思う。
初めて買うカメラは、ちょっとだけ安物の方がいい…その苦労は、2台目のカメラを買った時に必ず報われる。と自分は思っている。もちろん、趣味の範疇ですよ、この考え方は。