風 山 堂

(foussin's diary)

paint.net で画像のゴミを消す(昔の写真を整理中)

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 先日の海の別画像。それをポジフィルムからスキャンした直後の画像データ。海上の白い線は漁船の灯りの軌跡(つまりバルブ撮影)。2枚の画像のほぼ同じ場所にゴミが写っている。これはフィルムに付いたゴミではなく、スキャナのセンサー部のバックライトパネルに付着したゴミ。

 今回は paint.net(ペイントドットネット:Windows用のグラフィック・フリーソフト)を使い、画像のゴミを手作業で消してみる。高度なレタッチ修正なら GIMP を使うが、ゴミを消すぐらいなら起動が早くて動作も軽快な paint.net の方が手軽でいい。

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paint.net の画面(ちょっと遊んでみた)
 

選択範囲のコピーでゴミを隠す:

 フィルターを使った自動化処理ではオリジナルのニュアンスからかけ離れる危険がある。たぶん、この方法が一番確実だと思う。操作方法は次の動画を見れば雰囲気が掴めると思う。

 コピーした選択範囲を動かしていると、背景と馴染んで選択範囲の境界線が消える瞬間がある。そこでドラッグをヤメればいい。説明のための操作なのでゆっくりやったが、実際には誰がやっても、もっと早く出来る。
 

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1.選択ツールをクリック。

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2.選択範囲をドラッグで作成(ゴミのすぐ近くに作る)。
3.ここで Ctrl-C を押すと選択範囲がクリップボードにコピーされる。

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4.さらに Ctrl-V を押すと選択範囲が『フロート状態』になる。
 これをドラッグで動かしてゴミを隠せばいい。

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5.ゴミが隠れたら『非選択ボタン』を押し、選択範囲を解除。
 ボタンの代わりに Ctrl-D を押しても選択解除できる。

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6.修正完了。小さなゴミがどこにあったか、もはや分からない。
修正に失敗した時は Ctrl-Z を押すとアンドゥできる。Ctrl-Z を押した分だけ履歴を遡るので、それでやり直せば良い。修正が成功したら、すかさず Ctrl-S で保存する。

 これを繰り返す。大きなゴミを消す場合は、一発でやろうとすると失敗するのでゴミの端っこから数度に分けて少しづつ消していくと良い。
 今回はブログに貼り付けて説明するために、敢えて小さなウィンドウで作業したが、実際には窓を最大化し、画像も見やすい大きさに拡大して作業した方が効率がいいです。それと、今回は矩形の選択範囲を使ったが、場合によっては楕円の選択範囲を使った方が上手くいくこともあるので、そこは適材適所ということで。

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 ゴミ修正済みの画像。違和感なく仕上がったと思う。若干、雲の形が変わってしまったところもあるが、埃がデカ過ぎたので仕方がないと思っている。

 さすがに 22Mピクセル画像を手作業で修正するのはキツかった。埃も多数あったし、画像 1枚あたりで 20分ぐらいはかかった。ブログにアップするだけの目的であれば、事前にサイズ縮小してから取り組んだ方が簡単だ。
 実は最近、動画作りに興味を持っていて、昔の写真を整理しているのはパンやズームバックなどの紙芝居動画用の静止画素材として使おうと思っているため……
 

 今後、スキャニングは 1か月あたりフィルム 2~3本ぐらいづつこなしていこうと思っている。今月はここまで。またしばらくの間、はてなブログを休眠すると思います。。。