風 山 堂

(foussin's diary)

ウイークポイント(1)

 人なら誰にでも欠点の一つや二つはある。では、欠点とは何か… それは社会的に不利なことを指す。社会的に不利なことをカミングアウトするのは非常に勇気が要ることだ。

 例えば『喫煙』は、今や社会的に不利な行為の上位にランクインするまでになっている。「自分は喫煙者だけど周りに気を配って、吸える場所でだけ吸ってます」…などと書いても容赦ないディスコメで炎上するだけだ。

 自分も喫煙者だが、ちょっとした外出なら最近はタバコを持たずに外出することが多い。安心して吸えない場所で喫煙してもリラックスできないし。自分の場合、心の平静を保つためにタバコ(とコーヒー)は必要だと感じているので、禁煙するつもりは全くない。

 そんなわけで肩身の狭い喫煙者だが、駐車場を備えた広い立地に立つコンビニなどに行けば必ず灰皿が置いてあり、ちょっとした休息の場になっている。これは要するに、喫煙者がお店の上客であることをコンビニが知っているから灰皿が置いてあるワケだ。

 つまり、欠点を持つ者同士の持ちつ持たれつによって社会は成り立っている。人には誰にでも欠点があるが、それを補うために社会は形成されている。それを忘れて、社会的に不利な立場の人間はいくら罵倒しても OK みたいな言動は、社会という理念を否定する軽率な行為であり、それは軽率という欠点を持っているという意味で、自分と何ら変わらない『欠点を持つ者同士』にすぎない。