宙(そら)を見上げる
地球の車窓から(4)
自分は昔、理科好き、地学好きな少年だった(今も好きだけど)。最近、マスメディアからは『理科嫌いの子が増えている』…みたいなことをよく聞くが、自分には、ちょっと信じられない。
理科が嫌い…ではなく、理科の授業がつまらないだけだろ。テレビでは『でんじろう先生の理科実験』のような番組は大盛況のように見えるし、教育テレビでは川角博先生、縣秀彦先生など、面白い講義をする先生方も大勢いる…
地上から、宙(そら)を見上げる。
その時、星や月や太陽が、なぜそのように見えるのか…それを自分なりによく考え、咀嚼して味わうと、次第に青空の向こう側にある宇宙が透けて見えてくる。それに気付いたときの感動は、ちょっと言葉では表現できない。
その感動を知ったら、理科が嫌いになるワケがない…理科というより、天文、地学に偏りすぎているけど…(能書きが長くなった。そろそろ本題に移ろう)
地上から、宙(そら)を見上げる。
それが夜空ならば、そして晴れていれば、星を見ることができる。正確に言うと、地上から見える、チカチカと瞬いているのは星とは限らない。地上から見える無数の星屑は、次の 4つの階層から成っている。
1. 地球の衛星軌道上に存在するもの
・最大のものは、もちろん地球の衛星『月』
・双眼鏡を使うと『国際宇宙ステーション(ISS)』も見えるらしい
・流星、隕石
2. 太陽系内にあるもの (太陽系の直径は 1.6光年)
・太陽
・惑星、小惑星
・彗星
3. 銀河系内にあるもの (銀河系の直径は 10万光年)
・恒星 (地上から見える星は、全て銀河系内の恒星)
・星雲
4. 銀河系の外にあるもの
・銀河 (銀河系の外にある恒星単体を見ることはできない)
3. と 4. と 太陽 は、地球から見る限り、完全に静止しているように見える。ということは、地球の自転によって、みんな一緒に動いているように見える。
次回は『金星の日面経過(太陽面通過)』の頃に投稿予定。金星にちなんで惑星ネタでいくつもりなんだけど、説明するには『分かり易い図形』を用意する必要がある…それをどう作るかが難しい。かなりインターバルが空くかもしれない。。。