風 山 堂

(foussin's diary)

日が短くなってきた…

地球の車窓から(8)

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はかる【 量 】

 日が短くなって、夕方の影も長く伸びるようになってきた。たぶん今日は、台風19号の影響で全国的にアレだと思うけど。今回の台風19号は太平洋上を通過するらしい。ということは、北の空気を吸い込みながら北上するので、日本は一気に冷え込んでくるかもしれない。以前にもそういうことがあったので、今回もそんな気がする…
 

 日が短くなってきた…という話だった。話を戻そう。

 日が短くなったりするのは、ご存知のとおり地軸が傾いていることに起因するワケで、この自転軸の傾きを赤道傾斜角というらしい(専門用語に暗いタチでして)。この傾きによって、場所によって季節が違ったりするし、地上から見える天球上の天体は、高く見えたり低く見えたりする。
 

赤道傾斜角:23.44度(23゜26' 21.406")
                                  .......  地軸
                               ...       ...
                             ..            ...
      北回帰線 (北緯23.4度) .             .   .
                           ..             .    .
                          .  ..          .      .
                         .     ..        .       .
                        .        ..     .         .
                        .          ...  .         .
                       ..             ...          .
                       . ..            ...         .
                       .   ..          .  ...      .
                      .      ...      .      ..     .
                      .         ..    .        ..   .
                      .           .. .           .. .   公転軌道面
 太陽 ← .............*..............*..............*............. → 太陽
                      . ..           . ..           .
(冬至)                .   ..        .    ..         .                (夏至)
                      .     ..      .      ...      .
                       .      ...  .          ..   .
                       .         ...            .. .
                       .          ...             ..
                        .         .  ...          .
                        .         .     ..        . 赤道 (春分・秋分)
                         .       .        ..     .
                          .      .          ..  .
                           .    .             ..
                            .   .             .
                             ...            ..  南回帰線 (南緯23.4度)
                               ...       ...
                                  .......

北緯23.4度の地点では夏至の日に太陽がちょうど天頂を通過する。
南緯23.4度の地点では冬至の日に太陽が天頂を通過する。
この2本の緯度線をそれぞれ北回帰線、南回帰線と呼ぶ。
― 赤道傾斜角:回帰線:Wikipedia (ja)より抜粋 ―
太陽が天頂を通過する緯度の遷移を表したグラフ:
    +----------*********----------+--------------+--------------+ 北緯23.4度
    |       ***    |    ***       |              |              |
    |    ***       |       ***    |              |              |
    |   *          |          *   |              |              |
    | **           |           ** |              |              |
    |**            |            **|              |              |
    *--------------+--------------*--------------+--------------* 0度(赤道)
    |              |              |**            |            **|
    |              |              | **           |           ** |
    |              |              |   *          |          *   |
    |              |              |    ***       |       ***    |
    |              |              |       ***    |    ***       |
    +--------------+--------------+----------*********----------+ 南緯23.4度

  春分           夏至           秋分           冬至           春分

 このグラフのように、太陽が真上に見える場所は、曲線を描きながら北回帰線から南回帰線の範囲内で移動する。今は秋分からちょっと経ったぐらいなので、赤道よりもちょっと南側辺りが、現在の地球上で一番暑いところになるワケだね。

 そこの海水が容赦なく熱せられて台風が発生し、秋たけなわのハズの日本にまでやってくる…と、そういうことになる。それにしても、ここ最近は台風が多い…
 

 このグラフを見ると夏至や冬至の頃よりも、春分・秋分の頃の方がグラフの勾配が急なことが分かる。つまり季節が急激に変わる。それがこの図からも伺える。まさしく、暑さ寒さも彼岸まで…ですね。
 

 ところで、北回帰線とか南回帰線って、ただの天文用語だと思うけど、なんか詩的な響きを感じる。宇宙へのロマン…的な何かを持ってるよね。歌の歌詞なんかにも、たまに出てくるし。。。