太陽と地球とローカル時間の関係
カテゴリ:太陽・ローカル時間・月・Inkscape
昨晩は上弦の月でした。東京はあいにくの曇り空でしたが、天頂近くの半月を、夕暮れ時に見た人もいると思う。
さて。今回は、次回記事への布石というか予備知識。ローカル時間というのは、観測地での太陽の南中時刻が 12:00(正午) の頃になるように調整した時刻のことで、我々が普段使っている日本時間もローカル時間だね。
で。宇宙から見たローカル時間は、こんな感じ。↓
自転している地球上において、日本がどの位置に居るのか。それによって日本時間は決まる。これをさらに、1年間の尺度に拡張する。↓
宇宙から見たローカル時間
ここで注目してほしいのが地軸の傾きだ。地軸は赤道座標の夏至点の方向に傾いている。で、夏至の方向にある月や太陽は高度が高くなり、明るさも増す。明るさが増すのは面積あたりの照射量が増えるためだね。これは常識なので、ここでは言及しない。
そして… 上の図から分かることは、夏至方向の時刻は季節によって変わるという事実だ。この時刻を便宜上『夏至時刻』と呼ぶことにする(赤字の時刻)。そしてそして、冬の満月が高く明るくなるのは、その南中時刻が夏至時刻に近いから…と気付くと思う。
そして、先日作った『二十四節気と朔弦望の早見盤』は、大まかな夏至時刻が簡単に分かる…と、そういう早見盤だったワケです。
二十四節気と朔弦望の早見盤を Inkscape でいじる:
で、その早見盤を使ってみる。この盤は Inkscape で作っているので、Inkscape の使い方が分からないと始まらない。そんなワケで、ここから先は主に Inkscape の使い方の説明になってしまうのだった。。。
Inkscape の DL とかインストールの話は割愛します(各自でググってください)。今回はお月さん関連の記事なので(いずれ別の機会にやろうと思ってる)。
改訂版:レイヤー5,6 (月の虹ウォッチャー) を追加 関連記事: ●月冴える晩、を予測する…(2014.03.10 Mon) http://foussin.hatenablog.jp/entry/2014/03/10/021213
上の図形を右クリックすると、簡単に SVG 図形が DL できます(直リンク)。ご自由にどうぞ。直リンクというのは PV 計測ができないので、サイト管理者にとってはメリットが少ないが、代わりに安全性はアピールできる。巷には偽装直リンクというのも存在するようだけど…
まずは… ファイル『solarterm_synodicmonth.svg』をダブルクリック。すると Inkscape で開ける。ファイルが開くと、最初は変な倍率で表示されるかもしれないので、その時は『描画全体をウインドウにあわせるようにズーム』を実行する(赤い矢印のアイコンをクリック)。ズームの微調整は緑の矢印のボックスを使う(もしくはキーボード(テンキー)の + - で拡大・縮小する)。
次は、窓下の『レイヤー』に注目(オレンジ色で囲んだ部分)。この図形は 4つのレイヤーで出来ていて、表示されている『レイヤー4(朔弦望・回転盤)』を回転して使う仕様になっています。が、最初はロックされていて『編集不可』になっているので、まずはロックを解除します。鍵のアイコンをクリックすると、ロックが解除されて回転盤が動かせるようになります。↓
レイヤーロック解除
次は、青い回転盤をクリックしつつ、『オブジェクト』―『変形(M)』と辿って、変形コントロールボックスを開き、『回転』タブを選択。↓
変形コントロールボックス
これで準備 OK。最初は二十四節気の『雨水』に赤い印を合わせてあるが、今は『啓蟄』が一番近い。そこで回転盤を啓蟄に合わせてみる。まず、二十四節気は 360度を 24等分してるので、個々の節気は 15度間隔になる。なので入力ボックスに 15 と入力し、適用ボタンを押す。すると、赤い印が啓蟄を指すようになる。↓
15度回転
Inkscape の回転の向きと座標については注意点があるが、今は割愛します。さて、この図形をブログに貼り付けたいなら、画像としてエクスポートするのが簡単でしょう(png 画像)。↓
あとは、適当にリサイズしてブログに貼ればよし。↓
この図を見ると、今どきの『夏至時刻』は 19時頃で、その頃に南中する月は『月齢 9 』の月だと分かる。…それは、3月10日(月曜日)。もう時間がない。急がないと。。。
お月さん関連のトピックは、いよいよクライマックスに近づいてきました。今回はここまで。…続きは、急いで書く予定 !!