風 山 堂

(foussin's diary)

塩の結晶を付着させてキラキラ・オブジェを作る

 かなり偏った理科系記事です。軽くスルーしてください。

 

 NHK Eテレ大科学実験』という番組をご存知だろうか。10分間の短い番組ながら、けっこう面白い。で、『実験20 かなりしょっぱいウェディング』という番組で、塩の結晶を作る実験をやっていた。


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大科学実験 ホーム
http://www.daikagaku.jp/index.html

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実験20 かなりしょっぱいウェディング
http://www.daikagaku.jp/content/vol020/?mp4=NEDSC02101020001V01000

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 最近のマイブームは『雨』『水』『立体造形』… あと、それに関連する『結晶化』とかも興味の対象だったので、ちょっと試してみたくなって、やってみた。


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 バケツに塩をぶち込み、そこへ電気ケトルで 1リットルずつ沸かしたお湯を入れる。お湯が冷めてくると表面に結晶が浮いてくる。自分が試したところでは…

  『塩 1kg』 に対して
  『65度のお湯 3リットル』 で溶けきった。

 『飽和食塩水』を作る場合、溶けきってしまうと都合が悪いので、お湯をちょっと少なめに入れるのがポイントになる。今回は、塩 3kg、お湯 8.5リットルでやってみた。

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 このお湯の中に、躊躇無く『枯れ木のオブジェ』をドポンと漬け込む… このオブジェは当ブログ『風山堂』のシンボルマークとして使っている(オブジェの詳細は別の機会に書く予定)。


 で、翌日。

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 偶然の産物として、綿飴みたいなフワフワした結晶ができて、それが枝に引っかかっている(矢印)。なんか『つらら』みたいになりそうな予感。少しずつ水を抜いて水かさを次第に浅くしてみた。

 さらに翌日、静かにバケツからオブジェを取り出し、念のため 1日かけて乾燥させる。で、出来上がったのが次の写真。

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 やり方が雑すぎたようで、四角い結晶は出来なかったが、古色蒼然とした効果が欲しかったので、これはこれで悪くないと思った。最後に、塩が崩れ落ちないように、クリアー・ラッカー・スプレーで、軽くコーティングして固めれば、とりあえず完成。


 ところで。

 飽和食塩水が 8.5リットル残ったワケだが、これをどう処分すべきか… 排水口から流してしまうのも、土の上に撒いてしまうのも、ちょっとマズイ気がする。なんといっても、超高濃度の塩水なのだ。そこで、この飽和食塩水を使って別のオブジェも作ってみようと思っている。

 テレビ番組でやった方法は、『再結晶化』の実験としては最適な方法だと思うが、大量の食塩とお湯を必要とする。一般人が試すには大掛かり過ぎる。夏休みの自由研究ネタとして採用するのはオススメできない。今からでは新学期には間に合わないと思うし。東北では、もう新学期が始まっちゃってるし。。。

 それに、再結晶を作るだけなら『みょうばん』とか『重曹』を使った方が綺麗な結晶を作ることができる。


 今度は、水の蒸発によって塩分濃度が濃縮され、溶け切れなくなった塩が再結晶化する…という作戦で、何か作ろうと思っている。日当たりの良いベランダに食塩水を放置すれば、あっという間に蒸発すると思う。8.5リットルの食塩水が全て蒸発するまで、何かに利用する予定…